ピアノの構造(機構)について
2021/10/15
ピアノの機構は大きく区分けすると
発音機構、打弦機構、ペダル機構、外装の4つに分けられます
その中で、発音機構は大きく分けて弦と響板の2つに分けられます
弦については以前にご説明しましたので、響板についてご説明いたします
響板はどのような役割かというと、弦だけでは表面積が小さいため、音量がとても小さく
なってしまいます。
そこで、弦の振動を駒を介して大きな響板全体に共鳴させて大きな音にしています
つまりスピーカーの役目をしています
なので弦やハンマーと共にピアノの音色を決める一大要素です
響板は厚さ約10ミリで、、高温から低音へ木目の方向を決めて貼られます
中音部は約10ミリ程度の反り(クラウン)を持てせて振動しやすく作られています
そして木目の方向左右直角に振動伝播を拡大し、振動の不均衡を無くする為に響棒が貼られます
また響棒は、響板のクラウンが沈まないように、裏から補強する役目も担っています
響板の条件として、振動伝播が早い、比重が小さい、柔軟で弾力がある、良い音色である事が
必要です