ピアノ調律師の仕事について
2022/11/15
ピアノには88の鍵盤があります。そのすべての鍵盤には、複数の弦が割り当てられていて、鍵盤を叩くと同時にハンマーがその弦を叩き、音が出る仕組みになっています。ピアノ調律師は、それぞれの鍵盤を叩きながら、音程が狂っていないか、響きが不自然ではないか、などの確認を進めていきます。異常が見つかった場合は、チューニングハンマーというツールを使用し、弦に取り付けられたチューニングピンを回すことで修正します。
ピアノの音色は、ハンマーの先に取り付けられたフェルトが劣化することでも変化します。この劣化を修正するのもピアノ調律師の役割です。フェルトの硬さを調整したり、形を整えたりすることで音色を調整します。この作業を整音と呼びます。整音することで、演奏者は好みの鍵盤タッチを得られます。